5時前に東京駅八重洲口へ到着。夜行バスに運ばれてはるばる東京に来たのだった。そうは云うものの、何度もこのパターンを繰り返すと心理的距離は短くなり、はるばるという趣もない。本日は四谷にて面接であった。
2時には自由になったので、南北線から半蔵門線へ乗り継ぎ神保町へ向かった。電車にて毎度思うのだが、東京というところは恐ろしく便利だが、ひどく神経質になる場所だ。先日読んだ古井由吉の「先導獣の話」を何度も思い出した。おのぼりさんは純粋だから、都会とは恐ろしいところだと思う。
神保町は今朝散歩した時に、目星を付けておいた。初めての時はどのようにして回ったものかと迷ったが、5度目になると少しではあるが慣れてきた。やはり神保町に関しては素人なので、世間では有名所でも僕が店名を知っているところは少ない。ところで川村では最近探していた岩波文庫のクライスト「ミヒャエルコールハースの運命」を発見した。勿論絶版本だ。初版ということで当時20円だったものが今は800円。戦前に刷られたものだと思うと、安いのかもしれない。そこらへんの価値はよく分からない。ただ800円なのだから貴重というほどではなさそうだ。他店でも一冊だけ同じ物を見たが、同じ800円だった。値段は安いと思うけれど、僕が買ったところでこの古書が幸せか分からないので、他の人の手に委ねることにした。30分近く迷った末、僕は「ミヒャエルコールハースの運命」を棚に戻し、そこから去った。東方書店では中華書局の本を立ち読みし、値段の見方等を店員さんに聞いた。私は京都から来たのですが、いい店ですね。また来たいと思います。書籍を購入する際に、そう告げると店員さんは素敵な笑顔で、ありがとうございます、と言ってくれた。そして通販の紹介とそのビラをくれた。知らなかったのだが大阪にも店舗があるらしい。灯台下暗しとはまさにこのこと。それから逐一店名は分からないが様々な古書店に入っては出た。早朝からよく歩いた一日だった。
2時には自由になったので、南北線から半蔵門線へ乗り継ぎ神保町へ向かった。電車にて毎度思うのだが、東京というところは恐ろしく便利だが、ひどく神経質になる場所だ。先日読んだ古井由吉の「先導獣の話」を何度も思い出した。おのぼりさんは純粋だから、都会とは恐ろしいところだと思う。
神保町は今朝散歩した時に、目星を付けておいた。初めての時はどのようにして回ったものかと迷ったが、5度目になると少しではあるが慣れてきた。やはり神保町に関しては素人なので、世間では有名所でも僕が店名を知っているところは少ない。ところで川村では最近探していた岩波文庫のクライスト「ミヒャエルコールハースの運命」を発見した。勿論絶版本だ。初版ということで当時20円だったものが今は800円。戦前に刷られたものだと思うと、安いのかもしれない。そこらへんの価値はよく分からない。ただ800円なのだから貴重というほどではなさそうだ。他店でも一冊だけ同じ物を見たが、同じ800円だった。値段は安いと思うけれど、僕が買ったところでこの古書が幸せか分からないので、他の人の手に委ねることにした。30分近く迷った末、僕は「ミヒャエルコールハースの運命」を棚に戻し、そこから去った。東方書店では中華書局の本を立ち読みし、値段の見方等を店員さんに聞いた。私は京都から来たのですが、いい店ですね。また来たいと思います。書籍を購入する際に、そう告げると店員さんは素敵な笑顔で、ありがとうございます、と言ってくれた。そして通販の紹介とそのビラをくれた。知らなかったのだが大阪にも店舗があるらしい。灯台下暗しとはまさにこのこと。それから逐一店名は分からないが様々な古書店に入っては出た。早朝からよく歩いた一日だった。
コメント