今夜のニュース、芥川賞・直木賞受賞について
思うところを書こうかと思ったけど、
面倒臭いんで軽く日記に書く程度にしておこう。
直木賞は中堅どころの江国と京極で興行的に堅実でよろしいね。
芥川賞は少しびっくりした。
金原なんて娘は全く聞いたこともないが綿矢が受賞するとは。
今の作家にロクなのがいないからって
若い奴を引っ張りださなくても…、
というのが第一印象でした。
僕は文学を宝のようには思ってないけど、
少し反発を感じなくもなかった。
この10〜20年の芥川賞は平均的なキズのない作品ばかりが
選ばれて小粒と言わざるをえない。
また今回もかと思わないでもない。
石原慎太郎が芥川賞選考委員会の中では
文学の凋落を一番悲憤慷慨しているよね。
彼の意見は時代錯誤なところがあるけれど、その気持ちは分かる。
僕は選考委員の中では石原と宮本輝の意見を重視している。
河野多惠子や古井由吉は素晴らしい小説を書くのに
選考委員としてはさっぱりだ。
村上龍はただの新しもん好きだし、
三浦哲郎、黒井千次もなんだか…。
あと誰がいたっけ?
何かで調べてから書いているわけじゃなく、
前回選考会の記憶で書いてるんで
書き漏れがあっても悪しからず…。
あ、?樹のぶ子を忘れていた。
うーん、特に意見なし。嫌いじゃないけど。
そうだ、山田詠美が加入したはずだけど、
これは良い効果を上げそうだ。
彼女は文学や賞について意識的だし
新しい風を吹き込んでくれるかもしれない。
マスコミどもたかが芥川賞でそんなに騒ぐなよって
思うんだけど、これは我ながら短絡的だ。
元来菊池寛が騒いでもらうために作った賞だからね。
プロモートするための賞だから。
それを思えば文学なんてものは
崇高なものじゃないから活字崇拝する必要はない。
意外と知られていないのが芥川賞は純文学の新人の登竜門で
直木賞が大衆文学の表彰ということ。
芥川賞は新人のみで中堅や大家は受賞できないの。
直木賞は中堅までオッケーなの。
だから今回も江国、京極という
売れ上げは一流の中堅が受賞できたわけ。
芥川賞なら彼らクラスは受賞できるわけないよ。
ところで僕は文学青年や作家志望者は
他人が芥川賞をとることをそんなに騒ぐもんじゃないと思う。
村上春樹も山田詠美も取ってないんだから。
しかも彼らに実力がなかったわけじゃなくて
興行的に芥川賞が失敗しただけ。
他にも芥川賞候補に何度も何度もなって
落選し続けた島田雅彦や売れたけど…の吉本ばなな、
ポストモダンの金字塔を打ち立てたものの、最近さっぱりで
それなのに文化人ぶってテレビ出たがり高橋源一郎
なんかがいるね。
売れないと意味がないから
文学ファンには買ってもらわないと困るんだけど。
まぁ、売れるってことは悪くないことだ。
換言すると注目されるってことだね。
注目されるってことは作品が批判されることだ。
村上春樹『ノルウェイの森』も
吉本ばなな『キッチン』も爆発的に売れたってだけで、
批評家からアマチュアの文学ファンまで沢山批判した。
それらよりもつまらない作品が横行していても
売れたってだけで批判の矢面に引きずりだされるわけだね。
作品のあら捜しをする意味では面白い行為だ。
ばななさんはともかく、
確かに春樹さんのは彼の中じゃダメな方だったね。
でも他の芥川賞作家の芥川賞受賞作品よりかは
文学的にずっと上だと思うけど。
ちょっと何を言いたいのかバラバラになってきた。
僕はいつか綿矢りさが受賞するだろうと思ってた。
だけど今回受賞するとは思わなかったや。
河出書房新社がよーく宣伝してたもんな。
『インストール』『蹴りたい背中』を僕は読んでいた。
感想を読みたい人は僕の読書記録を読んでくれ。
若い人が受賞したから
作家志望者が勢いづいて無駄な努力をするだろうな。
受賞できるならなんでも良いと思って
地方のしょーもない文学賞に応募する若者が多い。
どうせなら文学界や群像、すばる、文芸とかに応募してくれ。
しょーもない賞をとったってハクはつかないし、
食べていけないんだから。
壁にぶち当たることもせずに楽を目指しすぎなんだよ。
僕には彼らが田山花袋『田舎教師』の主人公清三に見える。
時代によって違うものは出世主義と自分探しの差。
でもこんな共通点があるってことは
キッチュなことが日本人の民族性である逆説的な証明かも。
最近の受賞者たちに言いたいこと。
主人公や視点が子ども、少年少女の作品は飽きました。
大人(≒社会)を批判する新しい意味での視点を
安易に得ることができるからって、その効用に頼りすぎ。
確かに便利なんだけど、
それらの作り出す作品の多くは小粒で
社会的にも文学的にも枠を揺るがすものが無くて、
もう飽き飽きしてます。
それと文学をするという意識がない。
ただの自己表現の道具のひとつでしかないように感じる。
自己完結し過ぎです。
芥川賞選考委員会に言いたいこと。
受賞作品に相応しいものがなかったら
受賞者ナシでいいじゃないっスか。
それとも新風を吹き込みたくて
若僧を引っ張り出したんですか?
そういう意味なら舞台装置としては面白いから良いけど…。
引っ張り出したからには
受賞者はこれを踏み台として高くジャンプして欲しいね。
実力は大したことないんだから期待を込めての受賞でしょうな。
今回受賞者に言いたいこと。
おめでとさん。
受賞するからには奢ることなく
日本の文学を背負っていってください。
その覚悟がないなら作家やめて欲しい。
若くして受賞した丸山健二、石原、大江、龍さんは
その後も燦然とした作品を世に送り続けた。
だけど10年後20年後30年後と長期的に見ると
隘路に入っていると言わざるを得ない。
輝きつづけることが一番難しいんだ。
ちなみに平野啓一郎は何をやっているのか分からない。
まぁ、新しい文学を目指して頑張って欲しい。
長くなってしまったがここらへんでやめておこう。
恐らく、この10倍以上は語れるが疲れるもん。
思うところを書こうかと思ったけど、
面倒臭いんで軽く日記に書く程度にしておこう。
直木賞は中堅どころの江国と京極で興行的に堅実でよろしいね。
芥川賞は少しびっくりした。
金原なんて娘は全く聞いたこともないが綿矢が受賞するとは。
今の作家にロクなのがいないからって
若い奴を引っ張りださなくても…、
というのが第一印象でした。
僕は文学を宝のようには思ってないけど、
少し反発を感じなくもなかった。
この10〜20年の芥川賞は平均的なキズのない作品ばかりが
選ばれて小粒と言わざるをえない。
また今回もかと思わないでもない。
石原慎太郎が芥川賞選考委員会の中では
文学の凋落を一番悲憤慷慨しているよね。
彼の意見は時代錯誤なところがあるけれど、その気持ちは分かる。
僕は選考委員の中では石原と宮本輝の意見を重視している。
河野多惠子や古井由吉は素晴らしい小説を書くのに
選考委員としてはさっぱりだ。
村上龍はただの新しもん好きだし、
三浦哲郎、黒井千次もなんだか…。
あと誰がいたっけ?
何かで調べてから書いているわけじゃなく、
前回選考会の記憶で書いてるんで
書き漏れがあっても悪しからず…。
あ、?樹のぶ子を忘れていた。
うーん、特に意見なし。嫌いじゃないけど。
そうだ、山田詠美が加入したはずだけど、
これは良い効果を上げそうだ。
彼女は文学や賞について意識的だし
新しい風を吹き込んでくれるかもしれない。
マスコミどもたかが芥川賞でそんなに騒ぐなよって
思うんだけど、これは我ながら短絡的だ。
元来菊池寛が騒いでもらうために作った賞だからね。
プロモートするための賞だから。
それを思えば文学なんてものは
崇高なものじゃないから活字崇拝する必要はない。
意外と知られていないのが芥川賞は純文学の新人の登竜門で
直木賞が大衆文学の表彰ということ。
芥川賞は新人のみで中堅や大家は受賞できないの。
直木賞は中堅までオッケーなの。
だから今回も江国、京極という
売れ上げは一流の中堅が受賞できたわけ。
芥川賞なら彼らクラスは受賞できるわけないよ。
ところで僕は文学青年や作家志望者は
他人が芥川賞をとることをそんなに騒ぐもんじゃないと思う。
村上春樹も山田詠美も取ってないんだから。
しかも彼らに実力がなかったわけじゃなくて
興行的に芥川賞が失敗しただけ。
他にも芥川賞候補に何度も何度もなって
落選し続けた島田雅彦や売れたけど…の吉本ばなな、
ポストモダンの金字塔を打ち立てたものの、最近さっぱりで
それなのに文化人ぶってテレビ出たがり高橋源一郎
なんかがいるね。
売れないと意味がないから
文学ファンには買ってもらわないと困るんだけど。
まぁ、売れるってことは悪くないことだ。
換言すると注目されるってことだね。
注目されるってことは作品が批判されることだ。
村上春樹『ノルウェイの森』も
吉本ばなな『キッチン』も爆発的に売れたってだけで、
批評家からアマチュアの文学ファンまで沢山批判した。
それらよりもつまらない作品が横行していても
売れたってだけで批判の矢面に引きずりだされるわけだね。
作品のあら捜しをする意味では面白い行為だ。
ばななさんはともかく、
確かに春樹さんのは彼の中じゃダメな方だったね。
でも他の芥川賞作家の芥川賞受賞作品よりかは
文学的にずっと上だと思うけど。
ちょっと何を言いたいのかバラバラになってきた。
僕はいつか綿矢りさが受賞するだろうと思ってた。
だけど今回受賞するとは思わなかったや。
河出書房新社がよーく宣伝してたもんな。
『インストール』『蹴りたい背中』を僕は読んでいた。
感想を読みたい人は僕の読書記録を読んでくれ。
若い人が受賞したから
作家志望者が勢いづいて無駄な努力をするだろうな。
受賞できるならなんでも良いと思って
地方のしょーもない文学賞に応募する若者が多い。
どうせなら文学界や群像、すばる、文芸とかに応募してくれ。
しょーもない賞をとったってハクはつかないし、
食べていけないんだから。
壁にぶち当たることもせずに楽を目指しすぎなんだよ。
僕には彼らが田山花袋『田舎教師』の主人公清三に見える。
時代によって違うものは出世主義と自分探しの差。
でもこんな共通点があるってことは
キッチュなことが日本人の民族性である逆説的な証明かも。
最近の受賞者たちに言いたいこと。
主人公や視点が子ども、少年少女の作品は飽きました。
大人(≒社会)を批判する新しい意味での視点を
安易に得ることができるからって、その効用に頼りすぎ。
確かに便利なんだけど、
それらの作り出す作品の多くは小粒で
社会的にも文学的にも枠を揺るがすものが無くて、
もう飽き飽きしてます。
それと文学をするという意識がない。
ただの自己表現の道具のひとつでしかないように感じる。
自己完結し過ぎです。
芥川賞選考委員会に言いたいこと。
受賞作品に相応しいものがなかったら
受賞者ナシでいいじゃないっスか。
それとも新風を吹き込みたくて
若僧を引っ張り出したんですか?
そういう意味なら舞台装置としては面白いから良いけど…。
引っ張り出したからには
受賞者はこれを踏み台として高くジャンプして欲しいね。
実力は大したことないんだから期待を込めての受賞でしょうな。
今回受賞者に言いたいこと。
おめでとさん。
受賞するからには奢ることなく
日本の文学を背負っていってください。
その覚悟がないなら作家やめて欲しい。
若くして受賞した丸山健二、石原、大江、龍さんは
その後も燦然とした作品を世に送り続けた。
だけど10年後20年後30年後と長期的に見ると
隘路に入っていると言わざるを得ない。
輝きつづけることが一番難しいんだ。
ちなみに平野啓一郎は何をやっているのか分からない。
まぁ、新しい文学を目指して頑張って欲しい。
長くなってしまったがここらへんでやめておこう。
恐らく、この10倍以上は語れるが疲れるもん。
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