流れる(丹後・但馬ツーリング1日目)
2004年5月26日 観光や旅よっしゃ!起きたらツーリングじゃ!
決心して寝付いたのはいいけど起きたら予定より2時間寝坊だ。
寝ようとしたのが1時間半だからしゃーないか。
ケイタイのアラームに目覚まし時計2個全部無視して寝入っていたらしい。
ニューマシンで初の高速道路。
アクセルをまわしこむとDOHCの水冷4気筒の吹け上がりが小気味よい。
3速で80キロオーバーすると最高速を確かめたくなる。
トップの6速で140キロ。
エンジンはもっともっといけるのだけど、
ライダー用のブルゾンを着ていない僕では服のばたつきが激しくて体が痛い。
それにシート後部に荷物があるから前傾姿勢に限界があった。
高速を下りる少し前、顔面に衝撃があった。
昆虫がフルフェイスのシールドに衝突し木っ端微塵となったようだ。
時速100数十キロじゃ即死だ。
虫の黄色の体液で視界が狭くなりシールドを確かめると
小さな卵がぶちゅぶちゅっと潰れかけぎっしり詰まった死骸。
それに彼の食べた草が黄色く消化されていて嗅ぐと草いきれの香りそっくり。
福知山市から由良川に沿って田舎の国道を行く。
休憩すると学校帰りの男子高校生の視線を感じる。
こういうのが欲しくなり始める年頃なんだろう。
田舎の老人は軒下の陰で話し込んでいるが
猛スピードで走る僕のカワサキを迷惑そうに眺める。
でも半分若さをうらやんでいるようにも見える。
大江山と由良川に挟まれた国道は鬼瓦で溢れていた。
大江山と鬼の話のせいだろう。
由良川は空の青と山の緑を映して綺麗だ。
宮津市の標識を過ぎると川はやがて潮の香りを運ぶようになってきた。
テトラポットに静かに打ち寄せる波音。
天橋立を眺めながらオートバイのシートに跨ったままおにぎりを食べていた。
長時間走っていたからエンジンを停止させた後も
ラジエーターのファンがしばらく回っていた。
自然の音と機械音を聞きながらのおにぎりは微妙だ。
朝食に自作の豚キムチを食べ過ぎたから、これが昼食。
久美浜は静かだった。
BMWの4輪と一般道を猛スピードで駆け抜けた後だから余計に静かだった。
*制限速度の3倍出して僕とビーエムの2台でクルマをごぼう抜き。BMWも僕を意識していたに違いない。
久美浜湾はほとんど陸に囲まれている。
これも天橋立が砂嘴であるように似たような成り立ちをしたのかもしれない。
高校生の時は地学が好きだったから今回砂嘴を直に見られて嬉しい。
見る感動もあるがこうやって推測する楽しさも悪くない。
それからかぶと山に登って久美浜湾を見渡した。
丹後半島は2度目だ。
ここは景色が次々に変わるからついつい余所見をしてしまう。
鳴き砂で有名な琴引浜や丹後松島などの奇岩がすぐにカワサキの後に消えていく。
連続カーブを僕と一体となったカワサキがバンクして進む。
悪路ではマシンの代わりにリーンインで僕が体を倒す。
一度行った経ヶ岬をパスし、伊根に向かう。
船屋で有名だ。
夕日と船屋、自分が住んだこともないのにノスタルジーを感じる。
ディスカバージャパンとつぶやくと一人で嗤う。
小高いところに宿はあった。
近くに蓮華寺という寺があり「破戒」の書き出しを思い出すがここは無関係。
僕も下宿を兼ねてみたい。
受付を済ませて部屋に行く。
ベランダからは天橋立が間近に見えた。
村上春樹の小説みたいに気取ってつぶやく。悪くない。
ペアレントさんの作ってくれた夕食を詰め込みながらナイター中継を観た。
*地元の牛をトマト・パイナップルで和えたもの、山菜、アジフライ、イカフライ、
サラダ、味噌汁、漬物、サツマイモアイスクリーム、バナナ豆乳
ここまで来ても広島カープを応援するのもどうかと思うが、
誰も相手してくれないから仕方がない。
建物内には僕を含めて男2人とペアレントさんだけ。
フランス人と相部屋だったけど、
駅前留学だとかの某英会話学校のティーチャーだとかで
日本在住のバックパッカーだからして
日本人など珍しくもないといった具合で無愛想。
日本語は「こんにちは」「どうも」くらいでほとんど英語。
まぁ良い。
この人、疲れていたのか8時には就寝。
僕は睡眠不足だというのにペアレントさんと話をし11時頃部屋に戻った。
まどろむものの彼のいびきがやかましくてすぐに目を覚ます。
*翌朝4時、6時、8時といびきで起きた
フランス生まれのバイリンガルの寝言はフランス語なのか聞きたかった。
*******************************
文体にも疾走感を出してみました。
意識しての時制です。
決心して寝付いたのはいいけど起きたら予定より2時間寝坊だ。
寝ようとしたのが1時間半だからしゃーないか。
ケイタイのアラームに目覚まし時計2個全部無視して寝入っていたらしい。
ニューマシンで初の高速道路。
アクセルをまわしこむとDOHCの水冷4気筒の吹け上がりが小気味よい。
3速で80キロオーバーすると最高速を確かめたくなる。
トップの6速で140キロ。
エンジンはもっともっといけるのだけど、
ライダー用のブルゾンを着ていない僕では服のばたつきが激しくて体が痛い。
それにシート後部に荷物があるから前傾姿勢に限界があった。
高速を下りる少し前、顔面に衝撃があった。
昆虫がフルフェイスのシールドに衝突し木っ端微塵となったようだ。
時速100数十キロじゃ即死だ。
虫の黄色の体液で視界が狭くなりシールドを確かめると
小さな卵がぶちゅぶちゅっと潰れかけぎっしり詰まった死骸。
それに彼の食べた草が黄色く消化されていて嗅ぐと草いきれの香りそっくり。
福知山市から由良川に沿って田舎の国道を行く。
休憩すると学校帰りの男子高校生の視線を感じる。
こういうのが欲しくなり始める年頃なんだろう。
田舎の老人は軒下の陰で話し込んでいるが
猛スピードで走る僕のカワサキを迷惑そうに眺める。
でも半分若さをうらやんでいるようにも見える。
大江山と由良川に挟まれた国道は鬼瓦で溢れていた。
大江山と鬼の話のせいだろう。
由良川は空の青と山の緑を映して綺麗だ。
宮津市の標識を過ぎると川はやがて潮の香りを運ぶようになってきた。
テトラポットに静かに打ち寄せる波音。
天橋立を眺めながらオートバイのシートに跨ったままおにぎりを食べていた。
長時間走っていたからエンジンを停止させた後も
ラジエーターのファンがしばらく回っていた。
自然の音と機械音を聞きながらのおにぎりは微妙だ。
朝食に自作の豚キムチを食べ過ぎたから、これが昼食。
久美浜は静かだった。
BMWの4輪と一般道を猛スピードで駆け抜けた後だから余計に静かだった。
*制限速度の3倍出して僕とビーエムの2台でクルマをごぼう抜き。BMWも僕を意識していたに違いない。
久美浜湾はほとんど陸に囲まれている。
これも天橋立が砂嘴であるように似たような成り立ちをしたのかもしれない。
高校生の時は地学が好きだったから今回砂嘴を直に見られて嬉しい。
見る感動もあるがこうやって推測する楽しさも悪くない。
それからかぶと山に登って久美浜湾を見渡した。
丹後半島は2度目だ。
ここは景色が次々に変わるからついつい余所見をしてしまう。
鳴き砂で有名な琴引浜や丹後松島などの奇岩がすぐにカワサキの後に消えていく。
連続カーブを僕と一体となったカワサキがバンクして進む。
悪路ではマシンの代わりにリーンインで僕が体を倒す。
一度行った経ヶ岬をパスし、伊根に向かう。
船屋で有名だ。
夕日と船屋、自分が住んだこともないのにノスタルジーを感じる。
ディスカバージャパンとつぶやくと一人で嗤う。
小高いところに宿はあった。
近くに蓮華寺という寺があり「破戒」の書き出しを思い出すがここは無関係。
僕も下宿を兼ねてみたい。
受付を済ませて部屋に行く。
ベランダからは天橋立が間近に見えた。
村上春樹の小説みたいに気取ってつぶやく。悪くない。
ペアレントさんの作ってくれた夕食を詰め込みながらナイター中継を観た。
*地元の牛をトマト・パイナップルで和えたもの、山菜、アジフライ、イカフライ、
サラダ、味噌汁、漬物、サツマイモアイスクリーム、バナナ豆乳
ここまで来ても広島カープを応援するのもどうかと思うが、
誰も相手してくれないから仕方がない。
建物内には僕を含めて男2人とペアレントさんだけ。
フランス人と相部屋だったけど、
駅前留学だとかの某英会話学校のティーチャーだとかで
日本在住のバックパッカーだからして
日本人など珍しくもないといった具合で無愛想。
日本語は「こんにちは」「どうも」くらいでほとんど英語。
まぁ良い。
この人、疲れていたのか8時には就寝。
僕は睡眠不足だというのにペアレントさんと話をし11時頃部屋に戻った。
まどろむものの彼のいびきがやかましくてすぐに目を覚ます。
*翌朝4時、6時、8時といびきで起きた
フランス生まれのバイリンガルの寝言はフランス語なのか聞きたかった。
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文体にも疾走感を出してみました。
意識しての時制です。
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