湖西ツーリング

私事に加えて、腹の立つことがあって寝付けなかった。
通信機器というものは人間から自由を奪う。
文明の進化も考えものだ。
たまに思う、ケイタイなんてなければいいのに。
おかげで2時間睡眠だ。

ライダーのバイブル、ツーリングマップル。
街乗り兄ちゃん＆姉ちゃん以外は大抵持っている。
裏表紙にある各地の風景なんぞは特に素敵だ。
今回もそのメタセコイア並木を見に行った次第だ。

とある女性に誘われてぷちツーリング。
自分の定義を無理やり言語化すると100キロ未満はチョイ乗り、
200キロ以下はぷちツーリング、それ以上がツーリングだ。

雲ひとつない鯖街道はいつもに増して素朴さを感じた。
峠道が複数あるので後ろを行く彼女はその度に遅れて必死だった。
僕も運転がうまい方ではないが
サンデードライバーの運転する軽自動車やコンパクトカーなんかよりはずっと速い。
今回は一人じゃないから最高速度も直線が80キロ程度、
峠は流す程度でゆっくり走り、よそ見する余裕があった。

昼食は鯖街道の茅葺住宅の中で食べた。
最後に名刺を渡され、また来てください、と。
なんかバイク旅している時の自分は普段より好かれやすい気がする。

マキノ高原（滋賀県北部）のセコイア並木は期待していなかった。
けど意外や意外、立派なものだった。
何枚か写真をパチリ。

湖岸道路やR161を南下しながら、琵琶湖の大きさを感じる。
琵琶湖なんて何度も来たし、
まるまる一周だってバイクでもクルマでも5回くらいしている。
でも「琵琶湖に行ったことがある」
この一言で分かったつもりになるんじゃなくて、
毎回違う表情を感じることが一番大切だと思う。
例えば時間や天候だけとってもかなり違うものだ。

今回は初めて雲ひとつない晴天の下、しかも真昼間に湖西を通過した。
白髭神社の鳥居が湖水に立っているのは素敵だった。

京都に帰ってきてから気になっているカフェに二人で行ってみた。
カフェやスタッフ自体は素敵だというのに、車で来られる場所柄か、
チャラチャラした兄ちゃん、姉ちゃんが多かった。
特に僕が憎んでいるのは見るからに人間性がブランド物に負けているのに
それをより所にオシャレを自任するバカだ。

彼女には付き合っている男がいる。
彼は彼女が男友達と遊ぶのをあまり好まぬようだ。
本日、僕は誘われたわけだけど、彼女はそれを彼氏に報告していなかった。
それはずるいだろ、ってことで妥協案を提案した。
僕が誘ったことにして、彼女は仕方なく遊んだことになった。
彼とは今後も会うことがあるだろうし、僕に対する印象も良くないだろうけど
こんなつまらぬことでカップルにケンカして欲しくなかった。