片岡義男「彼のオートバイ、彼女の島2」角川書店1986年
これは、映画です。『彼のオートバイ、彼女の島』を原作に、原作者自身が一本の映画を想像のなかでつくり、想像のなかのスクリーンに実写したものを、そのまま描写したという、不思議なこころみです。上映開始のブザーが聴こえます。

前掲の続編じゃなくて別の物語です。
はっきり言ってしまおう。
読むに堪えない
作家の自慰行為を見せられているようだ。
文学的価値がエンターテイメント小説としても低いだけのみならず、
マーケティングの成功を最初から見据えた安易な「前衛」っぷり

もうアホか、と言うしかない。
固定ファンが買うのを分かっていて、全然冒険していないんだもの。

そうだ、映画にしてしまおう、というその場の思いつきを
無理やり作品化したようなかくもお粗末な作品を
出してしまった角川の編集者にも喝を入れてやりたい。
久しぶりにこんな怒りの湧くような駄作を読んでしまった。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索