夜に京都を発った。
毎度のバスでの上京だ。
他の学生と比べたらもの凄くモチベーションが低いのだろうけど一応就活だ。
それにしても地方に住んでいると東京に行くのは交通費がバカにならない。

隣にテンションの高い男一人。
世間話をしていると打ち解けてなぜか彼の趣味である山登りの話をしていた。
僕は聞き上手とは思わないけど、一方的に話すタイプに好かれやすい。

早朝の東京駅でこう言われた。
「ホンマ、よう寝られるなぁ?」
変に神経質なくせにどこでも寝られるという特技を持っている。
繊細なのか図太いのか分かりにくいと言われる。
僕自身の判断では両方持っているつもりだ。

僕は会社へ面接に、彼は国?の説明会に行く予定だから、八重洲南口で別れた。
彼はなんとなくだけどキャリアでいけそうだ。
別れ際、笑顔で握手をした。
もう彼に会うことはないだろう。
でも彼の笑顔と手の感触は忘れない。
行きずりの関係は刹那ごとがなにか大切な場面のようで面白い。

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