アートな…

2004年8月26日 読書
寺山修司『愛さないの、愛せないの』ハルキ文庫
「僕もケストナー氏のように、詩を人生の傷口の治療に役立てたいと思った」。メルヘンの中で豊かに語られる、寺山修司の恋と愛。そして幸福観。時が経っても決して色あせることなく我々の心を打ちつづける詩の数々。童話的な響きの中で浮かび上がってくる鮮やかな情感に著者の人生がある。寺山修司の詩作の中でも最も抒情的な詩集。解説・佐伯一麦

さまざまな活動をして「ゆるやかな自殺」をしていった寺山修司。
活動の範囲はすごく広いのだけど、僕の世代とはあまりリンクしていない。
だから僕の世代で寺山の読者になる者といったら
ほとんどがアートな人か悪ぶった文学少年・少女。
彼らが寺山の本を手に取るところはアートでオシャレな書店、
特に素人の「感想文」的POPなんぞを置いた書店。
そういうところでイチオシなわけだ。
「趣味の良い人間」を自任する人間のどれだけが
他人の受け売りで通ぶっているだけのことを自覚しているだろう。
素人(書店の店員や読者による)POPはそれにしても不快だね。
現代人は本質的な価値よりも圧倒的に共感ばかり求める。

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