福田和也『悪の読書術』講談社現代新書
本書は、講談社現代新書の「悪の対話術」「悪の恋愛術」に次ぐシリーズの第三弾として上梓されました。このシリーズで云う「悪」とは、自らの無垢さ、善良さを前提とする甘えを抜け出し、より意識的、戦略的にふるまうためのモラルに他なりません。読書においても「悪」は重要な要素です。それはまず、自分と書物との間に緊張感を作り出すこと。同時に他者の視線を導入することが大事です。多少とも書物とのつきあいについて悩んでいるすべての方にとって刺激的なものだと自負しています。

「悪」シリーズ第三弾。
人前で読む、若しくは読んだことを話すと恥ずかしい本がある。
これは当たり前なのだけど、この頃恥のない人間が増えている。
背伸びという意味での知的虚栄心はのちのち財産になるからいいのだけれどね。
単純なものを有り難がって純粋無垢に感動するのはバカに見えるし
仲間内でしか通じない知的な話を人前で始めると厚顔無恥に見える。
バランス感覚が大事だね。

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