なんとなく、ぷちスパる（第2回北海道ツーリング2日目）

ロクでもない夢で起床した。
自分が病気になる夢はちょっといただけない。
全く。
少しだけ波が高くて船が揺れているせいか？
でもすぐに寝なおした。
最近徹夜などで睡眠不足だったから思いっ切り寝た。
寝すぎだ。

フェリーのデッキに出たいが高速船という理由で出られない。
フェリーなんて遅くてなんぼなんだから
高速船なんて就航させなくていいのに。
急ぐ奴は飛行機に乗ればいいんだ。
今の時代、乗客や貨物だけじゃなくて、
例えばバイクも航空輸送できるからね。

舞鶴から小樽は20時間。
フェリーに乗ったことのない方は20時間もって言う。
俺に言わせてみれば20時間しか、だよ。
ちなみに去年までは29時間かかってたんだけどね。
俺はごろごろすることに退屈を感じない人間。
寝たり、考え事をしたり、本を読んだりであっという間に小樽到着だった。

フェリーの到着は4時間半遅れた。
午前1時といえば深夜。
どこに泊めてくれる宿があるというんだろう。
でも俺は気楽。
宿がなかったら野宿したら良い。
なんとでもなる。
ただ家にアウトドアの必需品、銀マットを忘れてきたのが痛かった。
予想通りだけど深夜の小樽は普通に寒かった。
みんな、当たり前のように寒い、寒いと言っていた。
寒いと言いながら四輪に乗る人間が小憎らしい。
お前ら寒ないやんけ、アホ！
トホダー（電車を乗り継いで旅する人々、もしくは全て徒歩旅の人々）
チャリダー（自転車旅する人々）
ライダー（オートバイ旅する人々、尚「バイカー」は街乗りのファッションライダーのことなので注意）
は気温の変化に弱い。

小樽フェリーターミナルは台風のため乗客で混雑。
床寝り（地べたに寝転ぶこと）を諦めた。
銀マットがないから公園のベンチや終電の終わった駅も諦めた。
お金は使いたくないけど寒いから、健康ランドで夜を明かすことにした。
同じ考えのライダーがもう一人。
京都ナンバーのグラストラッカー兄ちゃん。
ちょこっと挨拶して一緒にどうかと誘ってみた。
俺は準備が良い。
こういうこともあろうかと健康ランドの割引券を入手して来ていたのだ。
割引券は5人まで有効だから兄ちゃんを助けてやった。

兄ちゃんはさっさとお休みし、俺だけ温泉へ入った。
深夜の風呂はがらがらで良い。
うおー、貸切じゃ、と気持ちよく伸びをする。
露天風呂にはテレビが置いてあり居心地が良かった。
プロ野球ヤクルトスワローズの岩村選手の特集を楽しく観ていた。
いつの間にかジャイアンツの木佐貫の特集に変わり、
池谷コーチが「弱気は最大の敵」（by津田恒美）
の言葉を送った話になり、
へぇ、木佐貫がストッパーになるのか、と思っていると、
なぜか小田幸平特集へ。
ナレーターが古田2世などとのたまっておる。
おのれ！ジャイアンツの回し者か！と気分が悪くなり風呂を出た。
温泉は塩っぽい味がしたので自分の二の腕を舐めてみた。
しょっぱい。

俺は小樽ギャルが数人転がっている隣で寝た。
ちょっと身だしなみに気をつけて欲しい。

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タイトルはとある小説のタイトルを真似ています。
ちょっと昔のベストセラーです。
ヒント「○○○○○族」という言葉が出来ました。
分かった方、ちょっぴり面白くなかったですか？
それでも分からない方、N県の知事と言えば分かりますか？