静かな湖畔の集落(「森の陰」ではない)に直4が響く。
ちょっと迷惑だけど暖機運転しないことには走れない。
CBR兄さんとXJRおじさんに挨拶してから出発した。

まずは硫黄山
硫黄が臭いのは仕方がない。
でも「たまご・たまご・たまごー」がうるさい。
温泉卵を売っているおじさん・おばさんの声だ。
こういう観光地の人擦れした人間が俺は嫌い。
近くを通るとすぐに「兄さん」と声をかけて売りつけてくるから鬱陶しい。
ライダーの兄ちゃん食べてってくれよ、だって。
タダなら喰ってやるけどな。
しかし直後に一人で爆笑する事態になろうとは。
どこの国の人か分からないけど白人3人組が
「たまご・たまご・たまご」って陽気に真似をし始めたのよ。
それに俺だけ気付いていて愉快だった。

摩周湖へと続く道路はクネクネとアップダウンがあって楽しい、
はずなのに「わ」ナンバーのクルマがとろとろ運転する上に道を譲らない。
「ハミ禁」だから追い抜くわけにもいかないし。
多くの北海道民はバイクでも速い車両なら譲ってくれるのに、
本州から来たドライバーは意地悪さそのまんまで北海道を走る。
速く走れないのは技術的なことだから仕方ないけど、
譲るという心遣いができないのは交通の邪魔だ。
北海道以外ではバイクといえば原付やスクーターばかり想像するし
遅い車両のイメージが強いだろうけど、
免許持っていない人が思ってるほどバイクって遅くないぞ。
250ccもあれば200キロ出るから軽自動車なんかよりずっと速いよ。

摩周湖は2度目のチャレンジで晴天だった。
お決まりの第一展望台で硫黄山と共通のパーキングチケットを提示。
大した整備もしてないくせに金を取るなよ。
湖の水深の浅いところなんかは透き通っていたし透明度が高いんだろう。
湖にも近づけないし、これなら屈斜路湖の方が好きだ。

ダート。
こいつはオンロードバイクの苦手とするところだ。
砂利がタイヤを滑らせハンドルを取る。
山間の渓流にある秘湯からまつの湯はひどかった、
というのはダートを越える振動でラジエーターが故障した。
いつもならキーンと音がするのにジジジ…と小さな違和音がした。
メカに詳しくなくてもこれは分かる。
なんてこった…、そう思いながらもせっかくだから温泉に入った。
計画は変更、ツーリングを続けられる状況じゃない。
バイク屋があるような街にたどり着けるかどうかが問題だった。

信号にひっかかるのが恐ろしい。
いつエンジンがぶっ壊れるか気になって仕方がない。
取り敢えずそこそこの速度で走っていれば、
水冷エンジンとはいえども空冷効果が多少あるから、
低速と停止だけは避けたかった。
冷却水の温度とエンジンの焼き付きを気にしながら中標津へ向かった。
少しでも車が並んでいると低速を使わなきゃいけないから、
車がいなくなるまで路肩に停止するとか。
なんとか中標津の市街地にたどり着いたが、腹が減った。
腹が減っては何もできないということでラーメン屋にて食事。
ラーメンはなかなかおいしかった。
(続く)

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