ココロのままに(第2回北海道ツーリング20日目)
2004年9月28日 観光や旅鵡川でのことだ。
突然警官が赤い旗を振る。
隣にパトカー2台。
前の車はそのまま通ることができたのに、なんで俺が停められる?
不審がって徐行したが激しく笛を吹かれたので仕方なく停止。
スピードはちゃんと50キロまで落としてたしどうして?
まさか荷物積みすぎの過積載か?などと思いをめぐらしていると
婦人警官「ライダーさんちょっといいですか」
パトカーの方へ。
やれやれ…、と思っているとびっくり。
「こうつうあんぜんいつもありがとうございます」
でっかい声で小学生数人が叫んだ。
あ、そういえば交通安全週間とかなんとかいうやつやってたな、俺得心。
小学生の手紙を受け取りジャガイモをプレゼントされた。
道道だったからライダーが珍しいのか婦人警官と小学生と先生に捕まった。
他の車はすいすい進んでいくのに、俺だけエンジンを切って長話。
最後には子どもたちに記念撮影までされてしまった。
子どもは嫌いじゃないからいいんだけど。
それにしても子ども効果は抜群だ。
警察も良いところに目を付けているよ、全く。
俺は手紙を読んだら昨日のバトルを反省しなくちゃいけない気分になった。
学級菜園で子どもたちが作ったというジャガイモ、
ぱんぱんになったツーリング・バッグとリュックに
無理やり詰めてありがたくいただいた。
グッド・ライダーたるもの親切には応じなければならない。
例えば好意によって無料の宿提供を受けた場合、
あーー、得したと思うのはただのたわけであって、
掃除くらいは当然するとして、付近の観光をするとか、
食事をして町にお金を落とすとか、町に報いなければならない。
鵡川はいい思い出ができた。
苫小牧まで出ると随分交通量が増えた。
財布を開くとかなり所持金が減ったことに気付く。
今日は函館まで一気に走ろうと思っていたが資金的に苦しい。
ガソリン代だけでもかなり苦しい。
考え込んでいるとおじいさんが話しかけてきて
支笏湖へのルートを聞いてもいないのに教えてくれた。
支笏湖への道は苦しかった。
どしゃ降り。
それも天気予報10パーセントだったのに。
心の準備ができてないどしゃ降りはかなり効く。
上下のカッパ、ブーツカバー、リュックにもカッパを装着させながら、
あー、もう帰りたいって思い始めた。
支笏湖は雨降りとガスで見事なくらい真っ白。
もう、嫌になった。
札幌まで40キロだとかいう案内板が誘惑する。
俺は雨を回避するため北上した。
すなわち洞爺湖を諦めて札幌方面へ走った。
濡れた路面とフルフェイスヘルメットのシールドの曇りでペースが落ちる。
ワインディングは結構厳しく、晴天ならば楽しめたものが、雨だから地獄。
一瞬でも気を抜くとタイヤがとられる。
札幌の郊外まで出ると見事に晴天だった。
そして俺とバイクだけずぶ濡れで滑稽だった。
体が冷えて仕方がないからセイコーマートで肉まんとホットの缶コーヒー。
いずれも今日2個と2本目。
体を温めると元気回復、走り出した。
ウソみたいに青空の元走る。
雨さえなかったらてめぇらには負けないんだ、と車を抜かしまくり。
定山渓に着いたら温泉で体を温めようと思っていたが、
青空から降り注ぐ陽光でぽかぽかしてくるとどうでもよくなった。
それで定山渓ダムを見学。
俺はちょっとしたダム好き人間。
ダムを科学するわけでもなく、釣りやボートでレジャーするわけでもない。
ただ見るだけ。
小さい頃から矢鱈とダムにばかり連れて行ってもらっていたから
ダムに行くと落ち着くんだ。
さっぽろ湖。
人工湖なのね。
でもまぁきれいならいいんじゃない?
魚の種類も多いみたいだし。
中山峠への道はなかなか楽しかった。
中山峠の道の駅はガスってて羊蹄山がうっすらとしか見えなかった。
楽しみにしてたのに。
残念に思いながら揚げジャガを食べていると量が多すぎて気持ち悪くなった。
それにしても修学旅行のバスが多かった。
バスなんかじゃ、北海道楽しくないだろうに。
連れられて行く旅行は観光と一緒。
それ自体楽しいことがあっても旅と違って人間の本質を変えることはまずない。
藻岩山をバイクで上ってみた。
こいつはひどかった。
ガスだらけでほとんど何も見えなかった。
風が強くなった瞬間に豊平川だとかちらっと見えるくらい。
でも札幌がなかなかの都会であることは十分分かった。
札幌市内を適当に走ってみると、田舎と違って人々が若い。
なんだか楽しい気分になってきた。
意味もなく1時間くらい走り回ってみた。
しかしだんだん寂しくなっていく自分がいた。
例えばかわいい女の子を見ると恋しくなっていく。
例えば雰囲気よさげなカフェを見つけるても
小汚い格好で一人入るのは躊躇する。
例えばおいしそうなごはん屋を見つけても
一緒に入る女の子は札幌にいない。
なんだか心が消極的な方向に向かい、
寂しくなり、自分が無力なように思われた。
街に来るんじゃなかった。
金もなくなり、連日いつ帰ってくるのか携帯で問われ、
なんだか面倒臭くなった。
今夜のフェリーに乗ることに決め、電話でチケットの予約をした。
すると心が軽くなった。
バイクを小樽へかっ飛ばした。
小樽フェリーターミナルでチケットを受け取った。
発券する際、窓口の姉ちゃんの態度がでかくて腹が立ったので
厭味を言ってやった。
この会社、俺嫌い。
自分たちが客に支えられてることを本気で分かっていない。
ターミナルにバイクを駐輪したまま小樽運河へ散歩した。
運河自体しょぼいし、どこの港町でもあるような赤レンガだとかを
ライトアップしテナントを入れ観光地化していて気分が良くなかった。
ラーメン食ってやろうかと思ったが
昼過ぎの揚げジャガが未だに気持ち悪かった。
往復5キロくらい歩いてターミナルに帰還するとどこかで見た男が。
釧路で会ったT君(大阪ライダー)だった。
ターミナルでの待ち時間、彼と、釧路その後を報告しあった。
それからフェリーが舞鶴到着するのとほぼ同時に台風が直撃するの知り、
もうどうにでもなれといった気分だった。
バイクに跨ったままライダーたちだけ1時間半も外で待たされた。
他の乗客は一風呂浴びて就寝の準備に入っている時間だ。
貨物の積み込みが遅れているとかが理由。
BMWのおじさんがかなり不機嫌になり、
新日本海フェリーの作業員を捕まえ説教をし始めた。
ここがこうだから効率が悪いんだ、お前分かってんのか、みたいなかんじ。
説教で余計に俺は気が滅入った。
T君とバイクトークをしながら気を紛らわした。
フェリーに乗り込むと風呂に入り、すぐに横になった。
寝転びながら考え事だ。
最近俺、おかしい。
日記の通りだが女の子とばかり考えてる。
情熱的に考えるのなら楽しかろうが、
冷静に考えるから心が渇いてるに気付く。
突然警官が赤い旗を振る。
隣にパトカー2台。
前の車はそのまま通ることができたのに、なんで俺が停められる?
不審がって徐行したが激しく笛を吹かれたので仕方なく停止。
スピードはちゃんと50キロまで落としてたしどうして?
まさか荷物積みすぎの過積載か?などと思いをめぐらしていると
婦人警官「ライダーさんちょっといいですか」
パトカーの方へ。
やれやれ…、と思っているとびっくり。
「こうつうあんぜんいつもありがとうございます」
でっかい声で小学生数人が叫んだ。
あ、そういえば交通安全週間とかなんとかいうやつやってたな、俺得心。
小学生の手紙を受け取りジャガイモをプレゼントされた。
道道だったからライダーが珍しいのか婦人警官と小学生と先生に捕まった。
他の車はすいすい進んでいくのに、俺だけエンジンを切って長話。
最後には子どもたちに記念撮影までされてしまった。
子どもは嫌いじゃないからいいんだけど。
それにしても子ども効果は抜群だ。
警察も良いところに目を付けているよ、全く。
俺は手紙を読んだら昨日のバトルを反省しなくちゃいけない気分になった。
学級菜園で子どもたちが作ったというジャガイモ、
ぱんぱんになったツーリング・バッグとリュックに
無理やり詰めてありがたくいただいた。
グッド・ライダーたるもの親切には応じなければならない。
例えば好意によって無料の宿提供を受けた場合、
あーー、得したと思うのはただのたわけであって、
掃除くらいは当然するとして、付近の観光をするとか、
食事をして町にお金を落とすとか、町に報いなければならない。
鵡川はいい思い出ができた。
苫小牧まで出ると随分交通量が増えた。
財布を開くとかなり所持金が減ったことに気付く。
今日は函館まで一気に走ろうと思っていたが資金的に苦しい。
ガソリン代だけでもかなり苦しい。
考え込んでいるとおじいさんが話しかけてきて
支笏湖へのルートを聞いてもいないのに教えてくれた。
支笏湖への道は苦しかった。
どしゃ降り。
それも天気予報10パーセントだったのに。
心の準備ができてないどしゃ降りはかなり効く。
上下のカッパ、ブーツカバー、リュックにもカッパを装着させながら、
あー、もう帰りたいって思い始めた。
支笏湖は雨降りとガスで見事なくらい真っ白。
もう、嫌になった。
札幌まで40キロだとかいう案内板が誘惑する。
俺は雨を回避するため北上した。
すなわち洞爺湖を諦めて札幌方面へ走った。
濡れた路面とフルフェイスヘルメットのシールドの曇りでペースが落ちる。
ワインディングは結構厳しく、晴天ならば楽しめたものが、雨だから地獄。
一瞬でも気を抜くとタイヤがとられる。
札幌の郊外まで出ると見事に晴天だった。
そして俺とバイクだけずぶ濡れで滑稽だった。
体が冷えて仕方がないからセイコーマートで肉まんとホットの缶コーヒー。
いずれも今日2個と2本目。
体を温めると元気回復、走り出した。
ウソみたいに青空の元走る。
雨さえなかったらてめぇらには負けないんだ、と車を抜かしまくり。
定山渓に着いたら温泉で体を温めようと思っていたが、
青空から降り注ぐ陽光でぽかぽかしてくるとどうでもよくなった。
それで定山渓ダムを見学。
俺はちょっとしたダム好き人間。
ダムを科学するわけでもなく、釣りやボートでレジャーするわけでもない。
ただ見るだけ。
小さい頃から矢鱈とダムにばかり連れて行ってもらっていたから
ダムに行くと落ち着くんだ。
さっぽろ湖。
人工湖なのね。
でもまぁきれいならいいんじゃない?
魚の種類も多いみたいだし。
中山峠への道はなかなか楽しかった。
中山峠の道の駅はガスってて羊蹄山がうっすらとしか見えなかった。
楽しみにしてたのに。
残念に思いながら揚げジャガを食べていると量が多すぎて気持ち悪くなった。
それにしても修学旅行のバスが多かった。
バスなんかじゃ、北海道楽しくないだろうに。
連れられて行く旅行は観光と一緒。
それ自体楽しいことがあっても旅と違って人間の本質を変えることはまずない。
藻岩山をバイクで上ってみた。
こいつはひどかった。
ガスだらけでほとんど何も見えなかった。
風が強くなった瞬間に豊平川だとかちらっと見えるくらい。
でも札幌がなかなかの都会であることは十分分かった。
札幌市内を適当に走ってみると、田舎と違って人々が若い。
なんだか楽しい気分になってきた。
意味もなく1時間くらい走り回ってみた。
しかしだんだん寂しくなっていく自分がいた。
例えばかわいい女の子を見ると恋しくなっていく。
例えば雰囲気よさげなカフェを見つけるても
小汚い格好で一人入るのは躊躇する。
例えばおいしそうなごはん屋を見つけても
一緒に入る女の子は札幌にいない。
なんだか心が消極的な方向に向かい、
寂しくなり、自分が無力なように思われた。
街に来るんじゃなかった。
金もなくなり、連日いつ帰ってくるのか携帯で問われ、
なんだか面倒臭くなった。
今夜のフェリーに乗ることに決め、電話でチケットの予約をした。
すると心が軽くなった。
バイクを小樽へかっ飛ばした。
小樽フェリーターミナルでチケットを受け取った。
発券する際、窓口の姉ちゃんの態度がでかくて腹が立ったので
厭味を言ってやった。
この会社、俺嫌い。
自分たちが客に支えられてることを本気で分かっていない。
ターミナルにバイクを駐輪したまま小樽運河へ散歩した。
運河自体しょぼいし、どこの港町でもあるような赤レンガだとかを
ライトアップしテナントを入れ観光地化していて気分が良くなかった。
ラーメン食ってやろうかと思ったが
昼過ぎの揚げジャガが未だに気持ち悪かった。
往復5キロくらい歩いてターミナルに帰還するとどこかで見た男が。
釧路で会ったT君(大阪ライダー)だった。
ターミナルでの待ち時間、彼と、釧路その後を報告しあった。
それからフェリーが舞鶴到着するのとほぼ同時に台風が直撃するの知り、
もうどうにでもなれといった気分だった。
バイクに跨ったままライダーたちだけ1時間半も外で待たされた。
他の乗客は一風呂浴びて就寝の準備に入っている時間だ。
貨物の積み込みが遅れているとかが理由。
BMWのおじさんがかなり不機嫌になり、
新日本海フェリーの作業員を捕まえ説教をし始めた。
ここがこうだから効率が悪いんだ、お前分かってんのか、みたいなかんじ。
説教で余計に俺は気が滅入った。
T君とバイクトークをしながら気を紛らわした。
フェリーに乗り込むと風呂に入り、すぐに横になった。
寝転びながら考え事だ。
最近俺、おかしい。
日記の通りだが女の子とばかり考えてる。
情熱的に考えるのなら楽しかろうが、
冷静に考えるから心が渇いてるに気付く。
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