近所のカフェにて昼食。
サンドウィッチにスープかコーヒーを選べるセットがあって
自分はコーヒーをチョイスした。
ショートカットの店員はオーダーの確認をして去った。

ロングヘアの店員がプレートを運んできた。
プレートにはサンドウィッチの隣にスープの入ったカップが載っていた。
おいしそうな赤いスープ。
香りも良い。
食事と同時に持ってくるように言ったコーヒーはない。

うん、おいしい。
自分はスープを飲んだ。
店員はどうやらオーダーを勘違いしたようだが
スープはおいしいし、コーヒーはなくてもいいか。
そう思った。

ショートカットの店員がいつの間にか横にいた。
申し訳ありません、大変遅くなりましたが、コーヒーでございます。
彼女はコーヒーを持ってきたのだった。

自分はコーヒーしか注文していないがスープもコーヒーも飲む。
両方とも満足の味だ。
小銭をくすねた気分は残る。
しかしカフェ店員には悪いが自分は暗い気持ちではない。
それどころか心地が良い。

店員の非を悟った時、
自分は料理の香りを吸い込んで食欲を感じたのだった。
既にためらいの食欲ではなかった。
それは実に旺盛であり圧倒的に善的なものだった。
善的なものに悲しい食欲は似合わない。

飲み込んでしまえ。

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