他に「不況」「経営困難」とか。
近所にこんな弁当屋がオープンするらしい。
「京都一安いお弁当屋さん」
一個250円だそうだ。
うーん、安い。
が、弁当の内容が気になる…。
などと書いておきながら、きっと一回も買うことなく京都を去るだろう。
大家さんの話に戻ると
彼の経営するお店が新装オープンとなった。
改装にお金がかかったらしく家賃の未払いにうるさくなった。
っていうかさっさと払わない住民の方が悪いんだけども。
このシーズン、賃貸マンションやアパートは
ペンキの塗り替え、故障箇所の修理、簡単な改装などが行われる。
この下宿は安ぅーいマンションだから業者を雇う金もないらしく
大家さん自らがやる。
ただケチなだけだろう。
例えば消えた蛍光灯の交換さえ1ヶ月近く放置される。
例えば2，3ヶ月に一回だけホウキで床を掃く。
これだけのために毎月共益費5000円取るのはどうかと思う。
駅から徒歩1分でこの広さだと家賃を10万円前後にされても仕方ないが
マンションの古さが立地の良さをぶち壊しにするくらいなので
家賃は安い。
ガスはしょっちゅう壊れるし、排水溝は1週間でつまって悪臭を放つし…、
こないだなんて蛍光灯が爆発した。
そんな安マンションだが大家さんついに立ち上がった。
まずはペンキの塗りなおしだ。
大家さんがテケトーとに塗るから液垂れして汚い。
逆効果だ。
それと大家さんの意味不明な行動がもうひとつ。
各階のエントランスに変化をもたせ始めた。
ある階はアメリカの歓楽街の絵。
ある階は皮のソファー。
ある階は本棚。
などなど。
特に絵は色鮮やかでマンションのボロさと対照的だから
余計にマンションがしょぼくなった。
無理な背伸びはしちゃいかん。
皮のソファーは古い洋館みたいで気味が悪い。
本棚は…、笑える。
本棚の中身は全て古本屋で揃えたらしい。
「三木清全集」
「資本論」
「ドストエフスキー選集」
トルストイが数冊。
おおぉ、素敵だ。
あ、いやいや今の大学生バカだからこんなの読みませんってば。
っていうか30年くらい前の感覚でしょ、このラインナップは。
「頭が良い」って言われる偏差値の高い大学でも
「受験勉強」の要領が良かっただけで
真に勉強してきた学生なんてかなり少数派だもの。
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