お伊勢さんへ七度、熊野へ三度、愛宕さんへは月参り
上記の言葉で分かるとおり近畿サイコー。
タイトルで分かるとおり愛宕山に登ってきました。
話し相手が欲しいので友人一人を誘っていきました。
麓の右京区清滝までバイク2ケツ。
清滝は平安時代から死体置き場だったせいで心霊スポットでもあります。
友人Tも僕もそういうの信じていないわけではないものの
怖がりではないので深夜に遊びに行ったりするタイプです。
今回は清滝のトンネルを徒歩で通り愛宕山登山道を行きました。
愛宕山(通称愛宕さん)は頂上に愛宕神社を頂いており
京都に位置していることから長い歴史を持った山・神社です。
前から一度登ってみたかったのが実現したというわけです。
2合目くらいでTは息切れ。
どうやら体調が悪いようで何度も坐り込む事態になってしまいました。
竹の杖を作ってやってもそれ以上進むのは無理になり
「先に行ってくれ」と言われ結局単独になりました。
携帯電話で救助隊でも呼ぶかみたいになって焦りましたが…。
すれ違うおじさん・おばさんと挨拶。
無視する人が少なくて嬉しかったです。
話好きの方は「若いアンちゃん」を捕まえるのが好きです。
おばさんは頂上が吹雪だと教えてくれましたが、冗談だと思いました。
だって京都市内は最高気温10度でした。
標高924メートルしかない愛宕山で吹雪なんてアホらしいと。
単純計算で4度くらいだろうと思いました。
ところが汗まみれで頂上を目指しているとアラレが降ってきて
登れば登るほど雪が積もってきて、神社の石段は滑り、水溜りは凍り
雨で濡れていた髪の毛がカチカチに凍り始めました。
何度だよ、オイ?と温度計を見るとマイナス5度。
標高のわりに温度差があって驚きました。
しかしさすが京都。
低い山とはいえども
「わざわざ立派な神社造るか?」思わずつぶやきました。
昔の写真を見るとケーブル(今は廃線)を使って
登っている着物の集団がいました。
着物(明治・大正時代)と同じことをしているのがうれしかったですね。
調子を取り戻したTと神社で無事再会し2度目の参拝を済ませると
既に夕方。
帰りは真っ暗闇、ライト一つ持たず月明かりの下山でした。
「これって乙かなぁ」
「んなわけない。おっかねぇよ」
「人に話しても風流だって言われるだけだろうね」
「うむ。笑える」
夜6時前の山道で白い半そでTシャツの坊主頭の青年とすれ違いまいた。
氷点下で半そで。
二人して幻覚かなぁ、って言い合って笑いましたけど。
降りは10分に一回くらいで足を滑らせてしまいました。
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