神仏と融合する密教秘法大全

6時半にZ大学前に集合。
早朝からMちゃんによるツアー開催の運びとなった。
タクシーで山奥へと入っていった。

火祭りとだけ聞いていたので特に考えもなく参加したのだけれど
かなり宗教色の強い行事だった。
京都という関西の一都市で行われたただの一行事ではなく
その宗派における大行事だったみたいだ。
視聴した方も少しはいるだろう。
KBS京都が全国のテレビ東京系列に流していたらしい。

密教ということで山伏だけで600人も集って
スサノオノミコトを降臨させたり
斧や弓や剣の舞があったり
山伏の問答があったりで
松明により点火され護摩木の山を包む炎は5階建てビルの高さ以上あった。
その迫力よりも驚いたのが
参加しているのは熱心な信者ばかりで
物見遊山の僕みたいなタイプがほとんどいないことだ。
みんな念仏を唱えお経に合わせて指の組み方を変えていく。

一見物客として面白かったが、
この宗派を信仰しようとはちっとも思わなかった。
神仏融合というか神道と仏教のいいとこ取りみたいな雰囲気と
変に分かりやすい宗教色と成果が信じられない。
世界平和を真に願っているのはいいし行動を起こすところも立派だけど
モンゴルの旱魃（かんばつ）に苦しむ都市で祈祷をしたら
翌日モンゴル中に大雨が降ったとか
インドで祈祷したら釈迦が降臨したとか
伊勢市ではスサノオノミコトが云々とか…。
きっと信心深いMちゃんはこの宗派にここ数年で感化され
素晴らしさをみんなに伝えたかったんだろう。
偉い人と知り合いになっていて芸能人にインタビューとかしていた。

京都市街に戻ってくると雪が降り始めていた。

夕方、家族4人でタクシーで北山へ行った。
どうやら毎日僕が食事する店を考えなくてはいけないみたいだ。
それにしても精神錯乱状態の弟と外出するのは恥ずかしい。
気を遣うべき人間に傍若無人な態度をとり
気を遣わなくても良い人間にへつらう振りをして見苦しい。
しかも自分が天才で自分を理解しない世界が悪いと本気で思っている。
分かりやすく自分の入り込める物語が必要かもしれない。
上記の仏門のような。