朝帰り。
狭っ苦しい部屋で弟の面倒見ながらじゃ寝られないから
昨晩は他所にいた。

弟を置いて先斗町で昼食をとり
一同気持ちがゆったりすると、
白川見ながら縄手・切通しを横切ってぎをん小森で抹茶をすすり観光客相手の和風雑貨屋をのぞき花見小路を越えて一澤帆布は先日行ったので四条通りへ下りよーじやの人込みにもまれそれでも買い物して四条沿いの店を冷やかしつつ祗園まで歩いた。

祗園南の安井金比羅宮で面白いものを見た。
高さ2メートル以上の巨大な灯篭の中にネコが入り込んでいた。
僕は動物を早く発見するのが得意だ。
ネコと遊んでいると他の観光客も気付き寄ってきた。
人だかりができる前に写メールを撮っておいた。

建仁寺は初めてだった。
厳しい修行で有名な禅寺が花街の中にある。
我々もラブホテルや小汚い雑居ビルの立ち並ぶ方からやって来た。
俵屋宗達の風神雷神の複製や石庭、双竜の絡み合う天井画が印象的だ。

夕食も僕の考えたお店。
弟が目を覚ましたので一緒に木屋町へと繰り出した。
個室っぽいところを選んだので弟が騒いでも迷惑がかからないところだった。

弟は酔っ払っていたのでご機嫌で帰宅後も傍若無人ぶりを発揮していた。

「こんな遅い時間に騒いだら下の階の人の迷惑じゃ」
          ↓
「そんなの知ったことはない。他の人が迷惑しようとどうせ俺はここを越す。もう会うことはない」
 
「逆の立場だったら怒るくせに」
         ↓
「当たり前。自分は絶対に黙っとらん。人間とは利己的な存在なんよ」

バカ大学の秀才というか井の中の蛙になると
こんなどうでもいいところに現代思想とかをいちいち持ち出して
理論武装せずにはいられない。
「人間とは利己的存在だ」とは確かに真理ではある。
しかしそういう命題が提出されても
どうしてそれが無条件に全肯定されようか。
物事の真理の一面でしかないものを
自分の都合の良いように適用しているだけだ。
ここにも「知的バカ」がいたということだ。
難しい単語を知っているかどうかは知的な振りをするには役立つが
理解しているかどうかにはほとんど関係ない。

そんな現実に説得力を持たない軽薄な哲学や真理は思想足りえない。
屁理屈とは全くこのことだ。

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