体当たりの実務

世の中の新入社員は大抵研修中だろうけど
―特に大企業やそれの傘下の中小企業やそれのグループ会社、
僕は既に名刺を持ち歩いているし、電話も取らなきゃいけない。

名刺は簡単なルールがあるだけだからどうにでもなるが
電話は分からない。
だからすぐに「担当のものに代わります」の取次ぎ。
どういう取引先があるかも教えてもらっていないし
新入社員じゃ答えようのない質問の方が圧倒的に多くて緊張する。

会社の方針は何でもぶっつけ本番（現場の実務）で覚えろということだろう。

「最近の若者は手厚い研修だとか制度で守られていて甘っちょろい」

そう言う身近な「現場」の人間がいる。
その人は「良い会社に入ったじゃないか」と言う。
理由は「鍛えられるよ」とのことだ。

ボスから名刺入れをプレゼントされた。
「好きな色は何や」と聞いたのはこのためだったのだろう。
安くないだろうに。
とにかく大切に使わせていただく。
アメの次はムチが来るか。