仕事上での話だ。
だらしない笑いでごまかした。
後で気色の悪い笑みを浮かべていただろうことを想像しうんざりした。
上司たちの前では大人しくてさわやかなイメージを保っておきたい。
上司のいない仕事場ではまた違ったイメージで仕事をしたい。
プライベートはプライベートで素顔を大事にしたい。
だから上司の前での僕はラブレターが得意であってはいけない。
この頃手紙を書く機会が増えている。
本・新聞などから活字離れが進んでいるとは言ってもでも
新たな媒体であるインターネットも文字を使っているわけであって、
近頃の若者もなんだかんだ言って
携帯電話やパソコンで文字を読みメールで使っているのである、
だとかそういう物分りの良い大人の意見を聞くまでもなく
僕は時代と逆行して文字そのものを紙に書き込んでいく。
手紙自体はどっちでもいい。
ツールだから。
僕はやっぱり仕事でも女性相手の方がうまくいく。
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