伊藤たかみさんが芥川賞をとりましたね。
ある作家から数ヶ月前から
情報を聞いていたので、
やっぱり、という感があります。
彼、受賞に専念して(させられて?)いたんです。

編集者は一発で芥川賞・直木賞をとる作家よりも
候補作を書き続けている作家につくことが編集者冥利に尽きると思っています。

伊藤さんだけでなく、
直木賞受賞の森絵都さんも言わずもがな、児童文学を基礎にした旬の作家さんですね。
エンターテイメント小説ファンで、彼女の名を知らない人は文盲と呼んで差し障りない。

騒ぎのたびにブログに書いていますが、
芥川・直木賞は興行的なものであって、文学的達成度とは別であっていいものです。
両賞の創設者菊池寛の商売上手なところを考えてみたらいい。
だから大いに騒げばいいのです。

20世紀末は、特に芥川賞で受賞させるべき作家のとりこぼしが多かったけれど、
近年は大きな意味での取りこぼしがない。
文学ファンにとっては、心理的に首肯しづらいところもあるでしょうが。
大きなハズレはないでしょう。
特に直木賞は順当ですね。

大きな声では言えませんが、
そもそも受賞の騒ぎは文学ファンのためじゃなくて、
みいはあ、文盲、修行の足りない活字信仰者のためのものです。
まぁ、しかし、普段はブンガクなんて読まない文盲でも構わないじゃないですか。
ブンガクを称揚しなくても、みいはあな興味関心で、
それこそ「商用」に使ったらいいのです。

だから、みなさん、本を買ってあげてください。
編集者の端くれとして、お願いします。

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