この頃、毎日のように、営業先以外の人と食事をしたりお酒を飲んだりしている。
そういうときは大体深夜の0時から1時過ぎに帰宅することが多くて、
一人暮らしなものだから、面倒くさくて、そのまま寝てしまうときだってある。
お風呂も入らずにね。
一応補足すると早朝にシャワーを浴びるなどはしている。

朝になって目覚めると髪の毛がひどく乱れている。
練り込んだヘアワックスとそれを固めたヘアスプレーでごわごわする。
首筋からは、昨日使った香水と自らの体臭がまざった独特の香りがする。

ああ、ひどい姿だと思いながらも、
鏡に映った自分と視線が合うと変に心地よかったりもする。

田山花袋「蒲団」で、主人公で作家のおやじが、
女弟子の蒲団にうずくまって泣く場面があるけど、
あれは分かるよ。(そして小説としてズルイ)
やらないけど。
蒲団や枕やパジャマなんかの人間によって汚された部分には、
一人一人違った匂いがあるんだ。
例え同じ洗剤やシャンプーや香水を使っていても、みんな微妙に違ったものが。

僕は匂いを大事に思うので、自分から漂う空気で心地よくなりたいし、
女の子からよい匂い
―それはある意味臭さと混じり合っていてもいい、がしなかったらがっかりする。
無味無臭がいちばんがっかりする。
ある種のナルシシズムとフェティシズムだな。

少なからずみんな持っている部分のようで、
僕の匂いについて何か言う人は多い、特に女性は敏感に反応する気がする。
(一年に2、3回ほど会う)母親まで僕の匂いをかいできて、
これは気持ち悪くもあるけれど、確認作業なんだろうね。

今、僕が寝転んでいる蒲団と枕は僕の匂いでいっぱいだ。

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