わりと最近の話しなのだけど、しばらくぶりに女性と付き合うことになった。
約1年ぶりだろうか。
その1年間に何もなかったのかというといろいろあった。
でもそれはまた別の機会に語るとして、今回は彼女との関係について語ろう。

その前にぼくのことについて少し簡単に話そう。
彼女いない歴イコール年齢なんていう男でもなく、
恐ろしく多くのお付き合いをしてきた男でもなく、
風俗に足しげく通うような男でもなく、
ごくごく普通に十数人くらいの女の子と寝てきた男だ。
どこにでもいるような平均的日本男子だと思う。

先月か先々月だったろうか、
墨田区の飲み屋の座敷でぼくはいい加減な告白をした。
「付き合って」って。
「会いたい」「好きだと思う」と、
いい加減な言葉で好意を示してきたのだけど、
「付き合う」という関係性に言及するのは初めてだった。
好意を伝えることへの恐怖はなくて、
でも自分の気持ちに確信が持てないから、
責任が伴う付き合いをしたくなかったのだと思う。

「付き合って」
「うーん」
「ま、付き合うっていっても何だかよく分からないけどね」
「付き合うってなんだろうね」

「付き合う」とは何だろうか、
どういう概念だろうかという究明が目的ではなく、
彼女を口説き落とすのが目的なわけだから、その話題を深めることもない。

付き合うと答えたところで何が変わるわけでもないけど、
その口約束であなたが安心するのなら、
そういう関係も悪くはないね。
そのようなことを彼女は言った。
「じゃあ、付き合うということで」と彼女。
「本当にいいの?」
「じゃあやめる?」
「嫌だ」
ありきたりのやりとりがあった。
ぼくよりも彼女のほうが大人なのだ。

恋愛において短期決戦を得意とするぼくにとって
彼女を口説き落とすのは骨が折れた。
その経緯はおいおい書いていくにして、
彼女はちょっと特殊な女の子なのだ。
ぼくが彼女を説明するときにいちばんしっくりくるのは、
村上春樹の小説に登場しそうだということ。
それって褒め言葉でもないよねと言われるけれど、
ぼくにとっては結構ぐっとくること。

奥手でもないぼくが、まだ握手しかしていなくて、
自分でおかしな関係だなって思う。
凍てついた氷をゆっくりと溶かすように温めたい。

まだ暑い夏の日に、北風と太陽の話しを彼女にしたっけ。
ぼくは太陽を選ぶからね。
そう宣言したんだった。

どこにでもありふれた物語。
でもそういった物語をよりどころにぼくたちは生きていくのだろう。

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リンクを大幅に変更させていただきました。
今までお世話になりました。

コメント

タチツテトンチンカン
タチツテトンチンカン
2008年2月1日22:44

ヨリミチさん>
お久しぶりです。昨日書いたような文面のことで、偶然にもお会いできたmixiを昨日やめることにしました。これからもこのページは見させていただくので、期待してます。 タチツテトンチンカン

ヨリミチ
ヨリミチ
2008年2月25日5:27

>トンチンカンさん
返事が遅れてごめんなさい。
ブログのチェックをおろそかにしていました。
お久しぶりです。
トンチンカンさんはきっとこちらのほうが羽を伸ばせますね。
お知らせをありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

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